初代局長に谷内元外務次官 国家安全保障局

2014年01月08日 10:17

 外交・安全保障政策の司令塔のなる国家安全保障会議(日本版NSC)を実務面で支える「国家安全保障局」が7日、内閣官房に設置された。初代局長には谷内(やち)正太郎元外務事務次官が就任した。事務局の規模は約70人。外務・防衛など関係省庁の出向者らからなる。

 菅義偉官房長官は「国家安全保障局は役所の縦割りを打破することで、総理や私(官房長官)のリーダーシップの発揮を強力にサポートし、国家安全保障政策の企画・立案、総合調整を行う組織」とその役割を語った。

 また、菅官房長官は「国家安全保障会議の運営を実務面で支える組織であり、名実ともに国家安全保障会議を中心とする意思決定の陣容が整った」と語った。

 そのうえで、菅官房長官は「国家安全保障局の設置により、一層厳しさを増す安全保障環境において、我が国が中長期的な国益の観点から戦略的な安全保障政策を展開するとともに、緊急事態においては危機管理監と連携のもと、機動的にオールジャパンの体制で対処することができるよう、谷内正太郎国家安全保障局長以下、関係職員たちが職務に励むことを期待したい」と期待も述べた。

 国家安全保障局は局長の下に次長2名、内閣審議官3名など、全体では67名でスタート。局内に6班を設置する。(編集担当:森高龍二)