菅義偉官房長官は20日夕の記者会見で、中国のGDP(国内総生産)が日本の約2倍になったことについて「中国はわが国にとって最大の貿易国であり、日中間の経済関係は緊密であり、相互依存的である」とした。
そのうえで、菅官房長官は「世界で2位(中国)および3位(日本)の経済大国として、日中間の経済関係は世界経済全体に及ぼすものになっている」とし、(尖閣諸島問題など)特定の個別の問題はあっても「日中間の全体に影響を及ぼさないよう努力し、発展させていくため、戦略的互恵関係の考え方によって経済面を含む幅広い分野で協力・交流を推進していく」と政府としての姿勢を語った。
菅官房長官は「大局的観点に立って、常に、対話のドアはオープンであるとの姿勢の中で、戦略的互恵関係を大事にしながら取り組んでいく」とした。
中国国家統計局が同日発表した2013年のGDPは速報値、実質ベースで前年に比べ7.7%の増となった。名目では56兆8845億元(約967兆円)となり、アメリカに次いで、世界第2位。日本のGDP(約480兆円)の2倍になっている。(編集担当:森高龍二)