河野談話・村山談話 否定は一度もない 外相

2014年01月15日 09:36

 岸田文雄外務大臣は14日、安倍総理の靖国神社参拝以来、特に中国が日本政府の歴史認識を問う言動を繰り返していることについて、その受けとめを記者団から聞かれ「安倍内閣は歴代内閣の歴史認識全体をしっかりと引き継いでいる」と断言した。

 岸田外相は「我が国の歴史認識に対する考え方、中国に対しても度々様々な場を通じて説明をしてきているが、引き続きこうした現状を見るに、しっかりとそして丁寧に根気よく説明していかなければならない」と丁寧な説明を行っていく考えを改めて述べた。

 岸田外相はさらに「様々な議論があり様々な問題があるからこそ政治の高いレベルでの対話が重要なのではないか」とし「是非、我が国の歴史認識についてはこれからも丁寧に説明したいと思うが、高い政治レベルでの対話を早期に実現したい。中国側にも応じていただきたい」と首脳会談に応じるよう中国に求めた。

 この日の記者会見で、岸田外務大臣は「歴代内閣の歴史認識を安倍内閣はしっかり引き継いでいる」と強調したうえで「河野談話、あるいは村山談話など過去の内閣において発せられたこうした談話についても否定したことは一度もありません」と語った。

 そして「安倍内閣の歴史認識は従来の内閣と変わっていないということ、この点について中国が疑念を持っておられるということであるなら、これは引き続きしっかり丁寧に説明していくしかない。具体的な言葉遣いはともかく、内容において歴代の内閣と全く変わりはない。認識において考え方において全く変わりがないということは間違いないと考えている」とさきの戦争が侵略戦争であったと認めた過去の談話も含め、歴代内閣と歴史認識は安倍内閣においても変わっていないとの見解を示した。(編集担当:森高龍二)