今年もバレンタインが近づき、百貨店では高級チョコを中心とした売り場が賑わいを見せている。プランタン銀座が自社のメルマガ会員359名を対象に行ったアンケートによると、今年は「自分チョコ」の平均予算が3183円と昨年より1割高く、本命チョコの予算を上回った(回答した女性の平均年齢は37.6歳、独身54%、既婚者46%)。景気回復を受け、高級チョコの品揃えを拡充する百貨店も多い。
一方、盛り上がっているのは一部だけで、多くの独身女性はそれほど2月14日のイベントに関心を寄せていないという現実もある。
ネットリサーチのアイブリッジ株式会社が全国の20~30代の独身女性1000名を対象に調査した結果、「バレンタインデー前の心境(単一回答)」で最も多かったのは「昔ほどテンションが上がらない」で21.5%を占めた。次いで「面倒くさい季節、煩わしい季節が来た」で11.6%、3位は「バレンタインデーなんて無くなればいいのに」と「喜んでもらえるかな」が同率で7.6%。独身女性の4割は、バレンタインに対してネガティブなイメージを抱いているようだ。
コメント欄では「(バレンタイン前は)美味しいチョコレートの試食が盛んになるので嬉しい」との声が聞かれた一方、「会社の男性陣に配るチョコがとにかく面倒くさい。女子同士でお金を集めたり、買いに行ったり…」「(チョコを)あげるほどの本命がいないのがさびしい」といった声も挙がった。
同調査では独身女性1000名に「今年、チョコレートをあげる予定はありますか?」と尋ねている。全体の52%は「本命チョコや義理チョコをあげる予定がある」と回答したものの、3人に1人は「誰にもあげない」と回答。また5人に1人は「まだ悩み中…」と答えた。盛り上がるバレンタイン商戦を前に、やや冷めた様子も伺える。
「自分チョコ」については、最も多かった回答が「美味しそうなチョコがあれば買う」で38%、次いで「買わない」が36%と多数を占めた。「もちろん買う!」は16%だった。(編集担当:北条かや)