12日、アサヒグループホールディングス<2502>が2014年12月期の連結営業利益の予想を発表。それによると、連結営業利益は前年比4.7%アップの1230億円になるとの業績予想がなされた。また売上高に関しても、前年比2.1%アップの1兆7500億円、当期純利益は前年比8.5%アップの670億円との予想を発表した。
これによりアサヒグループホールディングスは、4期連続での営業最高益の更新となる。高価格帯ビール「ドライプレミアム」を一年通して販売することにより、現在もどんどんと拡大している高級ビール市場のシェア確保に努める以外にも、飲料や国際事業においても、2ケタの増益を計画している。また、消費税増税前の駆け込み需要に関しても、一時的な反動減はあるものの、ビール需要の最盛期である7月には消費も元に戻るのではないかとの見通しを示している。
年間配当は、1円増配して44円を予定。アサヒグループホールディングスは連結配当性向で30%をめどとしている。そして今期から減価償却の会計基準を、定率法から定額法に変更したことで、営業利益の時点で30億円の増加要因となっている。
また同日には13年12月期連結決算も発表され、ビール類を主力にそれぞれの事業が販売増となり、結果、売上高は前年比8.6%アップの1兆7142億円、営業利益が前年比8.3%アップの1174億円、そして最終利益は前年比8.1%アップの617億円と、いずれも過去最高を更新することとなった。
主力の国内酒類事業においては、ギフト専用高価格帯ビール「ドライプレミアム」の売上が計画数を大きく上回ったほか、第3のビールの新しい商品「クリアアサヒ プライムリッチ」の販売も好調に推移し、収益拡大に大きく寄与することとなった。
14年12月期には、「ドライプレミアム」の通年販売や、インドネシアでの飲料合弁事業などにより、増益増収を図る計画だ。それにより売上高前年比2.1%アップの1兆7500億円、営業利益は4.7%アップの1230億円、そして最終利益は8.5%アップの670億円を目指す。(編集担当:滝川幸平)