日経平均は14.22円安の14785.84円で小幅反落して開始。TOPIXはプラスで始まったが日経平均ともども下げ幅を拡大。午前9時台は14730円付近を底に踏ん張っていたが、10時台になると先物主導の下落が続いて、前日の上昇分を帳消しにして14700円を割り込む。14650円も下回って10時53分に14641円の安値をつけ、前引は14654円だった。
後場も落ち着くことなく下落、下落、また下落。午後1時を回ると14600円も割り込み、2時10分には14527円まで下げる。マイナーSQ前日で売買手控えムードがあった上に、為替レートが終始ジリジリと円高に向かって市場心理を冷やした。下げ止まる気配もなく2時台後半には下げ幅が前日比300円を超え、14500円も一時割り込み2時47分に14448円をつける。終値は265.32円安の14534.74円で、日中値幅は下落一方で299円もあった。TOPIXは-19.86の1199.74で1200の大台を再び割る。売買高は23億株、売買代金は2兆1373億円で、やや少なかった。
業種別騰落率は全業種マイナスで、下げ幅が小さい業種は倉庫、水産・農林、建設、証券、その他金融、パルプ・紙など。大きい業種は不動産、鉄鋼、その他製品、空運、非鉄金属、電気機器などだった。
13日のNYダウは63ドル高で終値で3週間ぶりに16000ドル台回復。1月の小売売上高は市場予測を下回る0.4%減で朝方は安く始まったが、午前のうちに買い戻され前日比プラスに浮上した。ワシントンDCは大雪でイエレンFRB議長の上院議会証言が延期された。ケーブルテレビ首位のコムキャストが2位のタイム・ワーナー・ケーブル(TWC)買収を発表しTWC株は7%上昇。14日朝方の為替レートはドル円は102円台前半、ユーロ円は139円台後半だった。
「マイナーSQ」の日経平均は3.46円高の14538.20円と小幅高で始まる。TOPIXは1200台回復。6分ほどで14600円台に乗せシカゴCME先物清算値の14625円にサヤ寄せしたところでSQ値14536.09円が出る。SQ値が出れば「イベント通過」で、たちまち「御三家」中心に買い戻され日経平均は午前9時22分に14678円まで上昇した。その後は14600円台前半で推移し、10時すぎに14600円を割り込んでもすぐ反発して底堅かったが、10時45分すぎから異変発生。TOPIXが1200を割り込んでマイナスになり日経平均は14600円を割り込み、さらに11時10分すぎには先物主導で始値もSQ値も前日終値も一気に割り込み、「まぼろしのSQ」を消し、さらに14500円台も陥落。中国の1月の消費者物価指数(CPI)が市場予測を上回る2.5%増で上海も香港もプラスで始まり、為替も大きく変動していないので、債券が盛んに買われる本格的なリスクオフ。前引は99円安の14435円だった。
後場はドル円が101円台まで円高が進行したこともあり14400円を割り込んで再開。14300円も下回って14200円台に落ち、午後0時44分に14243円の最安値をつけた。中国の理財商品のデフォルト懸念で「中国で何が起きるかわからない」というチャイナ・リスクオフの要素も入っていたか。日経平均は1時台後半から少し戻し14300円台でアップダウンの後、221.71円安の14313.03円で2勝2敗、前週末比149.38円の下落で今週の取引を終えた。年明けは6週連続マイナス。日中値幅は435円と非常に大きい。TOPIXは-15.92の1183.82。売買高28億株、売買代金2兆6504億円と、SQにしては少なめだった。
業種別騰落率は石油・石炭だけがプラス。マイナス幅の小さい業種は鉱業、情報・通信、保険、倉庫、その他製品など。大きい業種はその他金融、不動産、パルプ・紙、証券、鉄鋼、非鉄金属などだった。(編集担当:寺尾淳)