総理補佐官発言「政府見解でない」と菅長官強調

2014年02月20日 09:24

 衛藤(えとう)晟一首相補佐官が昨年12月26日の安倍晋三総理の靖国参拝に対する米国政府の反応に対し、米国を批判する発言をしていたことについて、菅義偉官房長官は「総理補佐官は内閣の一員であり、個人的見解は取り消すように指示した」と19日夕の記者会見で発表するとともに「補佐官は了承した」と官房長官が語った。

 また、菅官房長官は「あくまでも衛藤補佐官の個人的見解であり、日本政府の見解ではないと明言する」と強調した。問題の動画は削除されている。

 これは動画サイトで安倍総理の靖国神社参拝に失望した旨を発表した米国に対し、衛藤補佐官が「むしろ我々の方が失望した。米国は中国にちゃんとものが言えないようになっている」などと米国を批判したもの。

 衛藤補佐官は削除していない動画の中では「米国は残念だよ、ちょっと失望したというようなことを言っているが、遺憾であって、おかしいといっているわけではなくて、中国や韓国があまり過剰な反応をしてくれなければいいねえ、という意味で『気をつけてという意味』です」などと、米国の失望の意味を自分の見解として説明している。(編集担当:森高龍二)