4割が「終活」を必要 残したい家族への感謝の気持ち

2014年02月22日 14:54

 「就活」「婚活」「妊活」「保活」と人生は活動の連続らしいが、人生の最後をしめくくる「終活」も忘れてはいけないらしい。マーケティング・コミュニケーション・サービス事業を展開するライフメディアが行った調査によると、4割の人が「終活」を必要と考えており、内容は自身の葬儀や墓のことや、家族への感謝を記したいとなっていた。

 調査は全国の60歳以上の男女合計3494人を対象に実施したもの。

 就活という言葉の認知度は、全体では40%が認知しており、男性より女性の方が認知度が高かった。終活が必要と思うかについては、女性の50%が「必要」と回答しており、男性の36%を大きく上回った。

 高齢者が人生の終末期に自身に生じる万一のことに備えて自身の希望を書き留めておくエンディングノートについては、女性の54%が知っており、やはり男性の38%を大きく上回っていた。実際にエンディングノートを書いているかどうかについては、書いているのは1割未満に留まったものの、女性の51%、男性39%が「書いてみたい」と考えていた。

 エンディングノートに書いてみたいことは、「自身の葬儀や墓のこと」、「家族への感謝の言葉」「所有財産や負債に関すること」「終末期医療のこと」「保険や年金に関すること」が続いていた。エンディングノートを書こうと思った理由は、最も多かったのが「遺品整理や遺産で面倒をかけたくないから」と残された家族を気遣う理由が挙げられており、次いで「最後は自分で始末をつけたい」「家族への感謝を書き残したいから」「終末期の希望を伝えたいから」となっていた。

 実際にエンディングノートを書いている人に、どのように書いてるかたずねたところ、「既成のエンディングノートに」手書きが半数を占め、次いで「パソコンに自分の書式で入力」「普通のノートに手書き」の順だった。

 2012年新語・流行語大賞に選ばれたり、数々の終活本が出版されるなど終活への関心が高まっている。就活が社会人としての始まりであり、妊活や婚活が家族の始まりであるなら、人生をしめくくる最後の活動としての終活にスポットライトが当たるのは、なんだか至極もっともな気もするものだ。(編集担当:横井楓))