モロッコでの墜落 人的要因が大きいと結論

2012年08月29日 11:00

 防衛省はモロッコでのオスプレイの墜落事故について米国側報告書の内容を分析、評価した結果、「人的要因によるところが大きい」として、機体自体の問題については「事故の要因になったとは認められない」との結論を28日、発表した。

 また、「機長による適切な助言・指示がなされず、指揮監督が不十分であった可能性があることも影響を及ぼした要因と考えられる」とした。

 発表では「機体はNATOPS飛行マニュアルどおりに機能しており、機体に機械的な不具合はなかったと断定されている旨、米国側から説明を得ており、また、分析評価チームが説明を受けた事故機の再現映像などによれば、事故機は操縦士の操作に合理的に呼応しており、不具合により正常と思えないような作動をしている兆候は見当たらなかった」と断定した。(編集担当:森高龍二)