今週、3月第1週(3月3~7日)は5日間の取引。3~4日はブラジルがご存知のカーニバルの祝日で金融市場も休場する。サッカーW杯会場の工事がまた遅れそうだ。なお、週末9日の日曜日にアメリカが冬時間から夏時間に移行する。10日以降、東部時間のNY市場の取引終了は日本時間で午前5時、中部時間のシカゴCME日経225先物清算値が出るのは午前6時15分になる。ヨーロッパは3月30日に夏時間に移行する。
国内の経済指標は3日の法人企業統計と6日のオフィス空室率が注目される。3日は10~12月期の法人企業統計、2月の新車販売台数、2月のファーストリテイリング<9983>の国内ユニクロ既存店販売実績、4日は2月のマネタリーベース、1月の毎月勤労統計調査、6日は2月の東京都心部オフィス空室率、7日は1月の景気動向指数が、それぞれ発表される。
5日、ご存知「御三家」筆頭のファーストリテイリング<9983>が香港市場に新規上場する。6日は日本証券業協会がウォール街で海外投資家向けに「日本証券サミット」を開催する。7日は大阪・阿倍野の高さ日本一の超高層ビル「あべのハルカス」が全面オープンする。アベノミクスが終わった後も、あべのハルカスは大阪にそびえて後世に残る。
主要企業の決算は、3日はダイドードリンコ<2590>、伊藤園<2593>、ピジョン<7956>、4日はくらコーポレーション<2695>、ビットアイル<3811>、5日はアスカネット<2438>、クミアイ化学工業<4996>、6日は東日本ハウス<1873>、積水ハウス<1928>、綜合臨床HD<2399>、ロック・フィールド<2910>、アルチザネットワークス<6778>、7日はエイチ・アイ・エス<9603>、ベルグアース<1383>、クックパッド<2193>、佐藤食品工業<2923>、日東製網<3524>、ザッパラス<3770>、3Dマトリックス<7777>、ファースト住建<8917>、カナモト<9678>が発表する予定。
3月の新規IPOは今のところ再上場も含めて11銘柄が予定されている。そのトップバッターとして6日にサイバーリンクス<3683>がジャスダックに新規上場する。和歌山市が本社で基幹業務システムなどのクラウドサービス、移動体通信機器の販売を手がけている。公開価格は2400円。
海外の経済指標は3日のアメリカのISM製造業景況指数、7日のアメリカの雇用統計が重要になる。3日は中国の2月の非製造業購買担当者景気指数(PMI)、HSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)確報値、フランス、ドイツ、ユーロ圏の2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)確報値、アメリカの1月の個人所得・個人支出、建設支出、2月のISM製造業景況指数、5日はオーストラリアの10~12月期の国内総生産(GDP)、フランス、ドイツ、ユーロ圏の2月のサービス業購買担当者景気指数(PMI)確報値、ユーロ圏の1月の小売売上高、10~12月期の域内総生産(GDP)、アメリカの2月のADP雇用統計、ISM非製造業景況指数、6日はオーストラリアの1月の貿易収支、ドイツの1月の製造業受注、アメリカの1月の製造業受注、7日はフランスの1月の貿易収支、ドイツの1月の鉱工業生産、アメリカの2月の雇用統計(非農業部門雇用者数、失業率)、1月の貿易収支、消費者信用残高、8日は中国の2月の貿易収支、9日は中国の2月の生産者物価、消費者物価が、それぞれ発表される。
4日はオーストラリア準備銀行理事会が開かれる。4日にはアメリカのオバマ大統領が10月に始まる2015会計年度の予算教書を議会に示す(一部は翌週)。11月4日の中間選挙を控え、昨年はあった年金など社会保障費用の抑制措置が外され、昨年よりも弱者保護の色彩が濃くなる。ティーパーティーの猛反発は必至で、予算案審議では債務上限問題で民主党に妥協を繰り返した共和党幹部も突き上げそうだ。5日はアメリカの「ベージュブック(地区連銀経済報告)」が発表される。