餌米 潜在需要450万トンあると林農林水産相

2014年03月04日 17:56

 林芳正農林水産大臣は餌米について「現在飼料として輸入しているトウモロコシと同等の栄養価があり、今後450万トンの潜在的需要がある」との見方を3日の参院予算委員会で示した。

 民主党の小川勝也議員が「民主党政権時の戸別所得補償政策は良かったという声を農家から聞く。10アール当たり1万5千円だったものが7500円に減ることについて農家の不安をどのように払拭(ふっしょく)するのか」と質すとともに「高齢化や後継者不足の中で、農政の転換や減反を廃止して飼料米を作れという政策は離農を促進するのではないか」と農政のあり方に疑問を提起した。

 林農水大臣は「この50年間でコメをあまり消費しなくなった。1962年のピークと比べて直近では半分。いまさら元に戻せないが、一方で、水田を活用しなくてはならない」と水田の保全策としての餌米の政策を示し、「現在飼料として輸入しているトウモロコシと同等の栄養価があり、今後450万トンの潜在的需要がある」と答弁した。

 また、TPPに絡んで小川議員が、関税が守られなければ北海道の酪農は崩壊するとして「国会決議は大事な内容なので1ミリ1センチも(譲るな)とは言わないがしっかり守ってほしい」と政府に求めたのに対し、安倍晋三総理は「国会決議をしっかりと踏まえて交渉を進めていきたい」と述べた。(編集担当:森高龍二)