厚生労働省の調査で結婚意欲のある人の方が意欲のない人より結婚した割合が高く、20代独身女性の結婚意欲は10年前に比べ正規・非正規労働ともに増加していたことが分かった。
一方、交際状況では20代独身で交際している異性があるとしたのは女性の37.2%、男性は25.5%で、正規・非正規労働では男女ともに正規労働者のほうが、交際の割合が高かった。特に男性では正規労働では30.7%だったのに対し、非正規は18.7%と大きな差が出ており、経済的な安定性の差をそのまま反映した格好になった。男性で交際ありと答えた男性の平均年収は259万円、なしは225万円で34万円の差があった。
調査は24年10月末現在で20歳から29歳だった福島県の一部を除く全国の男女を対象に平成22年国民生活基礎調査の調査地区の男女を対象に24年11月7日(第1回)に行った。回収客体数は3万2060人、集計客体数は3万1170人だった。
また、14年10月末現在で20歳から34歳だった全国の男女を対象に、今年11月7日に第11回目の調査が行われた。回収客体数は1万4671人、集計客体数は1万759人だった。
それによると、平成14年の調査時に20代独身だった人のうち、結婚意欲ありと答えていた男性の53.9%がこの10年の間に結婚し、意欲なしと答えていた人の結婚は20%だった。女性の場合も意欲ありと答えた人の62.8%が結婚していたが、意欲なしと答えていた人は33.1%にとどまった。
第1回調査(24年)で所得と異性の交際相手の有無の関係をみてみると、男女ともに所得の多い人ほど交際相手がいた。男性では年間所得が100万円未満では17.2%だったのに、400万円以上では37.8%に交際相手がいた。女性の場合も100万円未満では28.1%だったが、400万円以上では46.3%が交際していた。経済的なゆとりがあるかないか差が異性交際でも大きく影響していることが改めて浮き彫りになっている。(編集担当:森高龍二)