玄葉光一郎外務大臣は24日夜、野田佳彦総理が韓国の李明博大統領に出した親書を在日韓国大使館から郵送で返送してきたことことを受け、申ガク秀駐日韓国大使を召致し、「どんなことがあっても対話の扉を閉じてはいけない」など5点について意思を伝えたことを明らかにした。そのうえで「駐日韓国大使は対話の扉を閉じてはいけないということには同意していた」と語った。
玄葉外務大臣は伝えた5点について(1)首脳間の親書を返すという外交慣例上あり得ない行為に及んだことは大変遺憾であり、強く抗議する(2)親書に韓国として受け入れられない内容が含まれているのであれば、堂々と主張を返信等で述べるのが通常であると考える。竹島との文言が含まれているために親書を返すということは受け入れられない。我が国は国際社会で竹島の領有権を正々堂々と行っていく(3)李大統領、金外交通商部長官の天皇陛下に対する発言について改めて抗議するとともに韓国政府に謝罪と撤回を強く求めた(4)自分としては韓国が日本にとって重要な隣国であり、大局的な観点から冷静に対応すべきとの考えに立ち、安定的な日韓関係に向け取り組んでいきたい(5)どんなことがあっても対話の扉を閉じてはいけない。特に外交当局間は冷静に対応すべきところは対応しなければならないはずだということを伝えたとした。(編集担当:森高龍二)