ガリバー、バンコクに中古車販売店をオープン

2014年03月17日 09:02

 14日、ガリバーインターナショナル<7599>は、タイのバンコク市内にASEAN(東南アジア諸連合)では初めてのガリバーブランド1号店となる「ガリバー シーナカリン店」を3月17日にオープンさせるとの発表を行った。ガリバーインターナショナルによる海外進出は、現在5店舗を展開させているアメリカに続いて、これで2ヶ国目となる。ガリバーインターナショナルは2018年2月までにASEAN地域にて800店舗展開させるとの目標として掲げており、今回のタイへの出店もその一環である。

 ASEAN加盟国は人口6億人の巨大市場であり、今後も自動車需要において大きな成長がが期待されている。特にタイでは政府による新車購入支援施策も実施されており、中間層を中心に自動車の保有が進んでいる。そのため、何年か後には中古車市場もさらに大きな市場に拡大するのではないかとの期待が寄せられている。

 ガリバーインターナショナルによれば、タイにおける中古車市場は年210万台程度で、国内の販売は自動車メーカー系列の運営する販売店か個人商店しかないとのこと。そして個人商店では保証がなく、また整備されずにそのまま引き渡されることが多いようだ。

 ガリバーインターナショナルは日本で培った「本部一括査定システム」による価格算出方法を導入することで、適正価格による販売を推進していく以外にも、自動車メーカー系列が取り扱うことの出来ない豊富な種類の車種を取り扱うことにより、差別化を図りたいとしている。ガリバーインターナショナルは、タイ国内には増加傾向にある中間層が気軽に立ち寄ることの出来る店舗が少なく、十分に出店余地があるとの判断から、今回の出店を決定した模様。

 ガリバーインターナショナルは16年2月までに、タイにて300店舗を展開させる予定を立てており、今後2号店をナコンサワンに、3号店をチェンマイに出すことがすでに決まっている。そしてASEAN加盟国内での展開も同時に推し進め、15年の2月末ごろにはインドネシアでの出店も計画しており、現在現地の企業との調整を行っているとのこと。(編集担当:滝川幸平)