今春大学を卒業する学生で就職を希望している人の82.9%が就職内定していることが文部科学省と厚生労働省の共同調査でわかった。調査は今年2月1日現在のもので、昨年同期に比べ1.2ポイント増えた。ただ、5人に1人近くが内定を得られていない状況で、ミスマッチや雇用形態の問題など、就職市場が厳しいことに変わりないことをうかがわせている。
これは国立21校、公立3校、私立38校の協力を得て行われた。国公私立別では国公立が84.9%で、前年同期より1.6ポイント低く、私学は82.3%で前年同期より2.2ポイント上がっていた。
男女別では国公立が男子82.8%と前年同期より3ポイント低く、私立は82.1%と2.1ポイント上がった。女子は国公立が87.2%で0.1ポイント上がり、私立も82.5%と2.2ポイント上がった。
文系と理系では理系が国公立90.3%、私立90.9%といずれも90%台となり、前年同期比では1.3ポイント、4.5ポイントいずれも上がった。逆に文系では国公立は82,7%と前年同期より2.6ポイント下がった、私立も80.8%と前年同期で1.7ポイント上がったものの内定を得たのは8割と就職では理系優位が続いている。
地域別では関東地区が88.3%で最も高く、中国・四国が73.2%で最も低かった。(編集担当:森高龍二)