今春高校卒業予定者のうち就職を希望する生徒の85.3%が昨年12月末時点で就職内定していることが文部科学省の調査で分かった。前年同期に比べ2.5ポイント上昇していた。19日発表した。
男女別では男子が88%、女子が81.5%。就職率の高いのは工業の94%を筆頭に、看護の90%、福祉の89.8%、農業の88%、商業の87.6%、水産の86.7%、情報の86%、総合学科の84.3%、家庭の83.4%で、普通科は77.1%だった。
職業に直結する看護・福祉、工業といった分野ほど就職に優位な傾向がみられた。一方、都道府県別では富山(95.1%)や岩手(93.8%)、秋田(93.6%)、島根(93.4%)、岐阜(93.2%)が93%以上の高い内定率になった。
一方で、就職状況が一般も厳しい沖縄では高卒予定者にも同様の傾向が表れ、57.1%と5人に2人は内定を得ていない状況だった。神奈川(76.2%)、大阪(77.6%)、東京(78.1%)、千葉(78.9%)といった大都市でも就職内定率は全国平均を下回った。
調査は国公私立の全日制・定時制の高校。男子の内定率(88%)は前年同期より1.9ポイント高く、女子(81.5%)も3.3ポイント高くなっていた。(編集担当:森高龍二)