河野談話の見直しはしない 菅官房長官が断言

2014年03月24日 20:19

 菅義偉官房長官は24日の記者会見で歴史認識に関する記者団の質問で、河野談話を検証するなかで新たな事実が分かったとき、河野談話を政府として見直す考えはあるのかとの問いに「河野談話の見直しはしない。総理も国会で明言している」と断言するとともに、「検証はしても、そのことが見直しに及ぼすことは有り得ない」と政府として河野談話を継承していく考えを明確にした。また菅官房長官は「政府として新たな考えを出すこともない」と断言した。

また菅義偉官房長官は同日夕の記者会見で日韓局長級協議について「慰安婦問題を含め、様々な懸案についてこれまでも色んなレベルで意思疎通を行ってきている。そういう中で、局長級会談についてはまだ何も決まっていない」と話した。

 そのうえで、菅官房長官は「重層的で、未来志向の日韓関係を築きあげていく為に、お互いより前向きな姿勢で臨んでいくことを希望している」とした。

 また、戦後70年の節目に際しての総理談話について「戦後50年に村山談話があり、60年に小泉談話があった。安倍内閣としては70年ということで有識者会議を開いた中で、談話を未来志向で考えたいということは(安倍総理就任の時から)ずっと言ってきた」とし、安倍談話を70年の節に発表する考えを改めて語った。(編集担当:森高龍二)