パート労働者 2人に1人が待遇に不満

2012年08月24日 11:00

 厚生労働省の平成23年パートタイム労働者総合実態調査(個人調査)で、パート労働者の54.9%(2人に1人)が勤務先や仕事などの待遇に不満を持っていることがわかった。

 不満や不安で最も多かったのは「賃金の安さ」で49.6%。次いで「パートとしては仕事がきつい」(26.1%)、「有給休暇がとりにくい」(26%)といった待遇の不満だった。「雇用が不安定」といったものも20.6%あった。

 今後の働き方の希望では71.6%は「パートで仕事を続けたい」と回答していた。一方、20歳~34歳では正社員になりたいとの希望が4割を超えた。生涯賃金や厚生年金など付随する待遇の違い、雇用の安定を考えれば、当然といえば当然で、若年層の正規雇用へのテコ入れ策が求められていることを改めて浮き彫りにした。

 調査は事業所調査で対象になっている事業所に就業するパートタイム労働者1万4835人のうち1万235人から有効回答を得た。(編集担当:森高龍二)