安倍晋三総理は7日、オーストラリア連邦のトニー・アボット首相の出席を得て、日豪安全保障協力の在り方をテーマに国家安全保障会議(4大臣会合)特別会合を開いた。外国首脳を交えた会合は初めて。日本版NSCの存在感を示す狙いもあるもよう。
政府広報によると安倍総理は冒頭あいさつで「国家安全保障会議は昨年誕生したばかりで、外国首脳をお迎えするのはアボット首相が初めて」と述べ「日本と豪州が信頼の絆によって強く結び付けられている証だ」とオーストラリア連邦への信頼を強調したという。
そのうえで、アボット首相が日本をアジアでの最良の友人と表現していることをとりあげ「私も我が国にとって豪州は特別なパートナーと考えている」とし「日本と豪州が同じアジア太平洋地域に存在し、自由・民主主義・基本的人権・法の支配といった普遍的価値を共有し、アジア太平洋地域の平和と安定、繁栄の確保という戦略的利益を共有している」ことをその理由に挙げたという。
会合では両国間の安全保障協力の「一段引き上げ」(安倍総理)を目指した。(編集担当:森高龍二)