小野寺五典防衛大臣は1日の記者会見で、防衛装備移転3原則が閣議決定されたことを受け「我が国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中、防衛装備品を適切に海外移転することにより、より一層平和への貢献や国際協力を推進するための新たな原則が打ち出せたと考えている」と語った。
また、小野寺防衛大臣は「防衛省としては防衛装備移転三原則の下で、これまで以上に平和貢献・国際協力に寄与していくとともに、同盟国たる米国及びそれ以外の諸国との防衛装備・技術協力をより積極的に進めていきたい」と防衛装備の開発など米国はじめ安全保障上の協力関係にある国との関係性を強化する考えを示した。
また、小野寺防衛大臣は「防衛省・自衛隊の国際貢献の中で化学防護の分野の化学防護服、あるいはハイチで実際に行われたが、復興支援等に使うブルドーザー等の重機、こういうものが今後は官房長官の談話を発出しなくても速やかに海外に輸送し、その国の安定や平和維持に役立つということになると思っている」とした。
小野寺防衛大臣は武器輸出三原則等にあった「国際紛争の助長を回避」という文言が入っていないことについて「様々内部で検討する中で今回の文書ができあがったということだ」とし「原則の中で基本的な考え方は変わらないということが理解して頂けるのではないか」と述べた。(編集担当:森高龍二)