運動系の部活やサークルに所属している学生や、恋人がいる学生ほど「リアルの知り合い」が多く、SNSでのコミュニケーションも活発。こんな結果が、クロス・マーケティングの調査で明らかになった。
調査は今年3月、新大学1年生を含む、全国12都道府県の大学・短大・大学院生を対象に実施。有効回答は1733名で、私大生が7割強、国立が2割強、公立が1割弱となっている。学問系統は文系が56.3%、理系が40%、その他(芸術系など)が3.7%。恋人の有無に関しては、「いない」が73.2%と多数を占めた。
大学生のスマホ保有率は72%で、スマホをもつ学生ほどLINEでのチャットやフェイスブック、ツイッターなどSNSの利用率が高い。性別でみると、男子より女子の方が、これらのコミュニケーションツールやカメラ、アルバムを頻繁に利用していた。
恋人の有無や所属サークル別に大きな差が生じたのは、「連絡を取り合う人数」。恋人がいる層、運動系の部活・サークルに所属する層は、通話・メール・チャットの全てにおいて高スコアをマークした。「少なくとも月に1回以上、通話する人数」の平均は3.8人だが、「恋人あり」層では5人、運動系の部活・サークル層では6.2人と多い(文化系サークルの平均は3.5人)。スポーツ系の団体に所属している学生ほど、通話する人数が多いとの結果になった。
「SNSの友だち登録件数」と、そのうち「実際に会ったことがある=リアルの知り合い」、「オンラインのみでつながっている=ネット上での知り合い」の数にも、顕著な差が見られた。学生全体の平均は、リアル・ネットの知り合いが約半数ずつだが、恋人あり層、運動系の部活・サークル層では、「リアル」の友だち数が「ネット」の友だち数の2倍以上。調査したクロス・マーケティングでは、「これらの学生はSNSを通したオンラインの繋がりだけではなく、リアルでの人との関わりが多いと考えられる」とコメントしている。(編集担当:北条かや)