衆院補選の勝利は安倍政権への一定の評価の結果

2014年04月29日 08:23

 菅義偉官房長官は28日、衆議院鹿児島2区補欠選挙で自民候補が当選した結果について「今回の選挙は消費率引き上げ直後の選挙であり、野党共闘の中での選挙だった」と前置きしたうえで「厳しい状況でわが党の候補者が当選できたことは国民のみなさんに感謝申し上げたい」と一瞬、笑顔になった。

 菅官房長官は「安倍政権が掲げる日本経済の再生、安全保障政策、特にオバマ大統領が訪日し、日米共同声明を発出する中での選挙だった。安倍政権に対し一定の評価をいただいたものと受け止めている」と述べた。菅官房長官は「今後も驕ることなく国民、国家のために引き続き緊張感を持って取り組んでいきたい」とした。

 菅官房長官は「一定の評価」の意味について「個々の政策についての評価ということではなく、安倍政権全体として一定の評価をいただいたということ」と述べた。

 一方、敗れた野党・民主党・海江田万里代表は「力が及ばなかったことをお詫びする」としたうえで「利権政治にあぐらをかく自民党、生活者・中小企業や地場産業・地方の暮らしを置き去りにする安倍自民党政権と厳しく対峙し、暮らし本位の政治の実現に向けて全力で邁進していきたい」とコメントした。(編集担当:森高龍二)