台湾で大人気のブラックサンダー 詐欺事件まで発生

2014年05月18日 16:07

 今、台湾で人気のあるお菓子といえばブラックサンダーだ。日本では「おいしさイナズマ級!」というキャッチコピーで親しまれ、有楽製菓が1994年から製造・販売している。2012年ロンドンオリンピック体操個人総合で内村航平が金メダルを獲得した際に、その大好物として報道され、母親が花束ではなくブラックサンダーを贈ったというエピソードや、安倍首相に、バレンタインデーのチョコとして昭恵夫人がプレゼントしたことでも有名である。

 台湾では11年から販売が開始されたが去年、兄弟商品のビッグサンダーもラインナップに加わり、インターネット上での反響もあって一気に人気に火がついた。

昨年9月からの半年間では約300万個のビッグサンダーが販売され、2月21日に20万パックが輸入された際もたったの二日間で完売してしまった。スーパーがブラックサンダーやビッグサンダー入荷の告知を行うと、開店の一時間も前から行列が出来るほどの人気ぶりだという。台湾国内では品薄状態が続いているため、日本への台湾人旅行者の中にはお土産としてブラックサンダーを買い占める人もいるほどだ。また、先日中国とのサービス貿易協定に反対し、立法院議場を学生が占拠した際にも日本人女性が400個以上のブラックサンダーを差し入れして話題となった。地元メディアも歓声を上げる学生達を大々的に報道していた。

 一方、この人気を利用してブラックサンダーの代理購入を騙った詐欺事件も発生している。その手口は巧妙で、初回の注文に対してはきちんと取引を成り立たせ、商品の受け渡しも直接会って行う。そして二回目以降に大量の注文が入ると今度は商品を渡さず金銭を搾取してしまうというものだ。犯人グループはフェイスブック上にビッグサンダーやブラックサンダーが山積みとなった写真を掲載する等の偽装工作も行っていた。被害額は30万台湾元(日本円で100万円)以上にものぼり、台湾全土に被害者がいるという。

 海外で日本の商品が評価されるのはやはり純粋に嬉しいものだ。ただし、台湾の人々は熱しやすく冷めやすい気質とも言われる。現在のような激しいブームはそう長くは続かないとの声も多い。黒い稲妻の人気が今後しっかりと定着するかはまだまだ未知数だ。(編集担当:久保田雄城)