政府 中国に厳重抗議 戦闘機の異常接近で

2014年05月27日 09:02

 菅義偉官房長官は「5月24日、東シナ海で発生した中国戦闘機による海上自衛隊機および航空自衛隊機に対する異常な接近は決してあってはならないし、偶発的事故につながりかねない極めて危険な行為だ」とし「誠に遺憾」と遺憾の意を26日の記者会見で表明。

 そのうえで、菅官房長官は「政府として外交ルートを通して中国側に厳重な抗議を行った」とした。

 菅官房長官は「我が国の領土・領空・領海を断固守り抜くために、周辺海域における警戒・監視活動に万全を期す考えだ」とした。

 菅官房長官は「不測の事態の回避、不測の事態の防止のために、自制とともに、責任ある行動を強く求めていきたい」とした。

 外務省の齋木昭隆外務事務次官は同日夕、岸田文雄外務大臣の指示に基づき、程永華駐日中国大使を外務省に招致し、改めて厳重な抗議を行うとともに、再発防止を強く求めた。

 また齋木次官は、自衛隊航空機は警戒監視活動に従事していたもので、国際法上及び国際慣習法上何ら問題のない正当な行為とし「中国側が指摘するような危険な行為や演習の妨害は一切行っていない」ことを主張するとともに「中国側の主張は日本として全く受け入れられない」との旨を伝えた。