石原伸晃環境大臣は福島県内での除染土の中間貯蔵施設建設を巡る問題で「最後は金目でしょ」と語った言葉を１９日の参院環境委員会冒頭で撤回するとするともに「国会終了後に速やかに福島を訪ね、直接お詫びしたい」旨を語った。
菅義偉官房長官は１９日の記者会見で、これについて「石原大臣は心からお詫びを申し上げたいという発言をされていたように認識している。そして、不快な思いをさせて、迷惑をかけたことは全く本意ではないということだった。それで、本日の環境委員会の冒頭で（発言を）撤回されたと聞いている」と話した。
そのうえで、菅官房長官は「いずれにしろ、被災者の方々に寄り添って復興を加速させるということは基本姿勢で、全閣僚、政府一丸となって全力で取り組んでいくことが大事」と述べた。
また「石原大臣は今日まで、そのために全力で取り組んできたと思う」と評した。そして「発言が誤解され、福島県民に不快な思いをさせたということで、本人は発言を撤回し、お詫びされたということ」と語った。
石原大臣は１９日までにも「最後は用地の補償額や生活再建策、地域振興策の金額を示すことが重要な課題になるということを述べた」と説明し、誤解を与えたことにすでに陳謝していた。
なお、国は地元の了解を前提に福島県双葉町と大熊町に中間貯蔵施設を建設し、来年１月から除染土を搬入する計画を進めている。（編集担当：森高龍二）
