DeNAと西友がオンラインショッピングサービスに関する契約締結

2012年08月02日 11:00

 ディー・エヌ・エー(DeNA)と西友が、オンラインショッピングサービス事業に関する契約を締結したと発表。西友の圧倒的な低価格と幅広い品揃えに、DeNAがより快適で利便性の高いユーザインターフェースを提供することで、国内No.1のオンラインショッピングサービスを目指す。

 今回の契約は、DeNAがこれまでに培ってきたウェブサイトの開発・運営の技術やノウハウを活用して、西友が運営するオンラインショッピングサービス事業を大きく発展させることを目的に締結されたもの。今回の契約に沿い、西友は食料品、日用品・日用雑貨、および衣料品にいたる多くのカテゴリーの商品を、全国どこからでも簡単に一度で注文・購入可能なワンストップショッピングサイトを来春にもオープンする計画とのこと。また、西友の親会社であるウォルマートの世界的なネットワークを通じて西友が調達する独自商品も豊富に取り揃えることにより、価格に加え品揃えの面でも他のショッピングサービスとの差別化を追求するという。

 さらにDeNAは、今回締結された契約の下、西友が11月に刷新を予定している「西友ネットスーパー」において、より快適で利便性の高いユーザインターフェースの開発やマーケティング活動を実施。さらに、DeNAのオンラインショッピングサービスのユーザIDを西友のオンラインショッピングサービスのユーザIDと共通化することにより、双方のお客様により幅広い商品・サービスを提供していくことも予定していると。

 情報通信白書によると、インターネット利用者におけるインターネットショッピングの利用者は、平成14年の33.2%から平成22年の46.1%と12.9ポイント増加。これは全人口と比較した場合、15歳以上におけるインターネットショッピング利用率は平成14年の20.8%から、平成22年には36.5%に達したことになるという。こうした中、特に伸びが大きいのは、「金融取引」、「衣料・アクセサリー類」、「趣味関連品・雑貨」などとなっている。スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、インターネットの利用時間が伸長する中、食料品・日用品・日用雑貨のインターネット購入も増加することが予想されている。この波に乗ってどこまで市場を拡大することが出来るのが、注目の集まるところであろう。