大人ニキビと思春期ニキビはどう違う? 最新の治療薬が好評

2014年08月02日 15:24

 思春期のシンボルのようにも言われる、ニキビ。しかし、本人にとっては大きな悩みの種。ましてや、それが大人になったら尚更だ。ハタチを過ぎた大人ニキビは「吹き出物」などと屈辱的な呼び方までされて、さらに悩みが深くなる。

 青春のシンボルも吹き出物も、ニキビのメカニズムは自体は同じだ。とはいえ、皮脂の過剰分泌によって起こる思春期のニキビに対し、大人ニキビにはそれ以外にもさまざまな要素が考えられる。

 大人ニキビと思春期ニキビの異なる点はいくつかある。たとえば、思春期ニキビが白っぽかったり黒っぽかったりするのに対し、大人ニキビは赤っぽい。また、思春期ニキビが春から夏にかけての時期に増えるのに対し、大人ニキビのシーズンは一年中だ。そして、最も違うのが、肌の乾燥状態。思春期ニキビの肌表面がギトギトと油っぽいのに対し、大人ニキビは乾燥してカサつきがちなことが特徴だ。さらにストレスも大きな原因とされている。

 思春期ニキビの場合の治療薬は、市販でも優秀なものが多数販売されている。たとえば、1953年に誕生して以来、世界中で愛用されているレキットベンキーザー社の「クレアラシル」や、寝る前に塗っておけば、眠っている間にニキビの治療をしてくれることでおなじみの、小林製薬の「ビフナイトs ニキビ治療薬」、ニキビの原因「アクネ菌」用スキンケアカテゴリー累計販売個数1位を誇る、ロート製薬の「メンソレータム アクネス」などがある。しかし、これらの多くは脱脂効果があるので、大人ニキビに対して使用すると、肌の乾燥をさらに加速させてしまい、症状を悪化させてしまう場合もあるという。

 そんな中、ロート製薬から新たに大人ニキビに着目した治療薬ブランド「アクネス25」シリーズが6月に発売され、好評を得ているようだ。今回新発売された「アクネス25」はメディカルクリーム、メディカルローション・メディカルミストの3種類。それぞれ症状に対するアプローチが微妙に異なっている。「メディカルクリーム」は抗炎症成分と殺菌成分を最大濃度で配合し、メイクでは隠しきれない赤ニキビの治療を行う。また、「メディカルローション」はフェイスラインなどの広い範囲に使える医薬品ローションとして、スプレータイプの「メディカルミスト」は逆さにしても使えるので、背中など、手の届きにくい場所にできてしまった大人ニキビの治療にも適したものとなっている。

 大人ニキビは赤く腫れて目立つだけでなく、思春期ニキビよりも跡が残りやすい。さらに何度も繰り返すという特徴があるので厄介だ。とくに女性にとっては大きなストレスの元にもなってしまう。しっかり効く医薬品を適切に使用して、初期の内に早く治してしまいたいものだ。(編集担当:石井絢子)