女性の体は男性より繊細で、ホルモンバランスなどが大きく影響する。ストレス社会といわれる現代では、過剰なストレスなどによりホルモンバランスが乱れ、体調不良に苦しむ女性が多いと聞く。
楽天<4755>と東芝<6502>は20日、基礎体温をもとに情報を提供する両社共同の女性向けサービス「楽天キレイドナビ」(吉村泰典 慶應義塾大学名誉教授 監修)の新機能「体温タイプ判定」と「ホルモンバランスチェック」を用いて女性ホルモンバランスを分析し、その結果を発表した。
キレイドナビは、専用の基礎体温計を用いて測定したデータをスマートフォン端末に転送し、専用のアプリケーション上で管理し、美容や健康に役立つ情報を提供するサービス。新しく追加された「体温タイプ判定」機能は、1生理周期の基礎体温計測の結果から基礎体温グラフの特徴を分析し、キレイドナビ監修者 吉村泰典氏の「吉村6分類」に基づき、「キレイ2層タイプ」「高温期じわじわタイプ」「高温期ギザギザタイプ」「低温期長めタイプ」「高温期短めタイプ」「高温期不明タイプ」の6つに大別される体温タイプから、自分の体温タイプを判定する。
さらに、連続した3生理周期分の体温タイプ判定結果からホルモンバランス状態を分析する「ホルモンバランスチェック」機能によって、健全な状態であることを示す「青信号」、乱れがちであることを示す「黄信号」、要注意状態であることを示す「赤信号」の3段階のシグナルサインで、ホルモンの状態を知らせる。これにより、自分の基礎体温グラフの特徴とホルモンバランスの状態を知ることができる。
今回の分析は、上記の新機能を用い、2013年3月12日から2014年3月12日の間、一定期間以上体温データを入力したキレイドナビ会員から、ランダムに抽出された25歳~44歳の1000人(各5歳刻み250人)のデータをもとに行ったもの。なお、分析には、個人が特定されない状態に加工したデータを使用している。
それによると、全体の体温タイプ別の分布を調べたところ、ホルモンバランスが整った理想的な状態である「キレイ2層タイプ」の女性は、全体のわずか3分の1であった。また、最も多かったのは、高温期の体温が安定せず、体温が低くなる日がある「高温期ギザギザタイプ」で、全体の約40%であることが分かったという。そして、「高温期ギザギザタイプ」の人は、黄体ホルモンの分泌が安定しないため、妊娠しにくい傾向がある。
また、年代別で体温タイプを分析した結果、25~29歳の女性の約1割が、ホルモン分泌そのものが不安定であり、排卵していない可能性も考えられる「高温期不明タイプ」であることが分かった。無理なダイエットや、ストレスの多い仕事等、女性ホルモンが安定して分泌しにくい生活環境が原因とも考えられる。
年代別でホルモンバランスの信号を分析した結果、要注意状態であることを示す赤信号が最も多いのは、25歳~29歳であることが分かった。この年代の赤信号率は28%と、平均より10%も高かった。
筆者は男性である。いうまでもなく、女性にはいつまでもキレイで健康でいて欲しいと願う一人だ。楽天キレイドナビを使って、自分のホルモンバランスをチェックし、いつまでも若くキレイでいて欲しい。(編集担当:慶尾六郎)