消費増税後、初めての夏休み。一部では消費増税の影響も懸念されるが、働く女性たちの消費意欲は旺盛だ。マーケティング事業を手掛けるトレンダーズが20~39歳の女性会社員611名に対し、「昨年の夏休みと比べてお金の使い方は変わると思いますか?」と聞いたところ、「変わらないと思う」が最も多く51%。続いて「増えると思う」が27%で、「減ると思う」は22%にとどまった。
働く女性たちは、SNSを駆使して旅行先の情報収集をし、夏休みの様子を積極的に発信しようとしている。「夏休み前からソーシャルメディアに投稿しようと思っているネタはありますか?」と尋ねたところ、実に34%と3人に1人が「ある」と回答。彼女たちが投稿しようと考えているネタは、「友達とバーベキュー女子会(20代)」、「家族3世代で行く奈良旅行(20代)」、「彼氏と伊豆旅行に行って美味しいお刺身をたべること(30代)」など。互いの投稿にコメントし合って楽しむ様子も伺えるが、こうした「キラキラした日常生活の様子」を伝える投稿は一部で“リア充投稿”とも呼ばれ、他人をイラつかせることも多い。
トレンド総研が今年3月、フェイスブックを利用する20代~30代の独身男女300名を対象にアンケートを実施したところ、全体の62%が他人の“リア充投稿”にイラっとした経験があると答えた。「彼氏とのラブラブ写真や、幸せですエピソードばかりをひたすら投稿(34歳女性)」や「海外に行って、現地の人と仲良くやっている写真(30歳男性)」など、「幸せ自慢」や「いいね!」狙いを感じさせる投稿が、他人をイラッとさせてしまうようだ。
夏休みは特に、こうした「リア充」らしいレジャーやイベントに参加する機会が増える。他人の目を気にしすぎるのも良くないが、楽しんでいるところばかりを投稿すれば、“リア充アピール”になりかねない。女性の3人に1人は「夏休みにソーシャルメディアに投稿したいネタがある」と意欲的だが、知らない間に自分の投稿が「非表示」にされているのもまた、寂しいものがある。(編集担当:北条かや)