集団的自衛権行使容認は今必要ない 海江田代表

2014年08月08日 06:16

 民主党の海江田万里代表は広島での広島県動員学徒等原爆死没者追悼式に出席し、「広島の方々の安倍総理が進めている集団的自衛権行使容認が戦争につながるのではないかという危機感を肌で感じることができた」と語るとともに「集団的自衛権の行使容認について、今は必要ないということを確信した」と民主党として集団的自衛権の行使容認の必要はないとの立場を改めて鮮明にした。

 海江田代表は式典での安倍総理のあいさつに「会場の拍手が少なかった。非核三原則についてもはっきりせず、説得力がなかった」とするとともに「核兵器を二度と使わせないのだという決意が感じられなかった」と述べた。

 また、アジアの平和外交ビジョンについて、海江田代表は「安倍総理は『地球儀を俯瞰する外交』と言っているが、一番肝心なアジア近隣諸国との外交関係が氷漬けの状態にあり、これを溶かさなければいけない」と近隣国と安倍政権との外交関係が厳しい状態のままになっていると指摘。

 海江田代表は「平和をつくっていく外交と安全保障との両方によってアジアの平和と安全保障が確保される。今の時点で一番必要な平和創造の外交プランを練り上げていきたい」と強調した。(編集担当:森高龍二)