40~50代が思う「20代でこれをしておけばよかった!」1位は勉強、2位は?

2014年08月08日 12:19

 書店へ行くと、『20代にしておくべき17のこと』(だいわ文庫)や『30代でやるべきこと、やってはいけないこと』(フォレスト出版)など、年代別の自己啓発本をよく見かける。本の内容を全て実行すれば若い時期を有意義に過ごせるのかもしれないが、現実はなかなか難しい。

 メットライフ生命保険が今年6月、40~50代の社会人男女600人(医療保険に加入している人)にアンケートを取ったところ、「20代のうちにこれをしておけば良かったと思うこと」トップ3は、「語学や資格等の勉強(32%)」、「貯金(28.5%)」、「健康な身体づくり(9.7%)」となった。

 「今の年齢になると、資格取得の勉強をしてもなかなか頭に入らない」、「今の年齢では資格などがないと転職できない」といった理由や、「老後が不安だから」、「お金がなくて後悔している」などの理由から、「勉強や貯金をしておけばよかった」と後悔する人が多いようだ。

 同調査では、「あなたは今の人生に満足していますか」と尋ねているが、「とても満足している」(3.3%)、「満足している」(38.3%)とを合わせて、4割が今の人生に満足していた。一方で、「あまり満足していない」は17.8%、「全く満足していない」も8.3%と、40~50代の4人に1人は人生に満足できていない。

 興味深いのは、「若いうちにしておけば良かったこと」の内容が、人生の満足度によって異なっている点だ。人生に満足している人たちが「20代のうちにしておけば良かったこと」のトップは「語学や資格等の勉強」、次いで「貯金」、「遊び(旅行・趣味など)」だが、「人生に満足できていない」人たちのトップは「貯金」、次いで「語学や資格等の勉強」、さらに「結婚」も入っている。

 今の人生に満足している人は、20代で「もっと勉強したり、遊んだりしておけば良かった」と考え、満足していない人たちは「貯金や勉強、結婚をしておけば良かった」と、ややネガティブな考えを持つ傾向にあるようだ。いずれにせよ、「貯金」で後悔する人が最も多いのは確かである。(編集担当:北条かや)