昨年度1年間に注射器や薬瓶など医療系廃棄物が山形県から沖縄県までの11府県の海岸に約2379個漂着していたことが24日までの環境省のまとめで分かった。環境省は「引き続き都道府県の協力を得ながら情報収集にあたるとともに、必要な場合には関係省庁と連携して、外交ルート等を通じて情報の収集及び必要な申し入れを行っていく」としている。
環境省によると、近年、日本海沿岸地域に大量の廃ポリタンクなどが漂着していることから、漂着物の状況調査を行っているという。それによると、漂着物のうち、廃ポリタンクは北海道から沖縄県にわたる16道県の海岸に総計4099個漂着。「韓国語表記のものが確認されただけで約1364個あった」としている。
また漁具(浮子)については一部塗料に含まれる鉛による環境影響が指摘されているとしたうえで「確認された漁具は北海道から沖縄県にわたる11県の海岸で総計3万655個」で、「中国語表記のものが1万3013個確認された」と、3割以上が中国表記のものだったとしている。(編集担当:森高龍二)