欧州に遅れること半年。「ようやく」届いた、すべてが新しいプジョー308

2014年10月01日 07:41

Peugeot308

新型プジョー308が、ようやく日本にやって来る。プレミアムモデル「プジョー308/308SW」を、全国の正規販売店網である「プジョー・ディーラーネットワーク」にて、2014年11月5日から発売するとしている

 新型プジョー308が、ようやく日本にやって来る。欧州では、すでにこの1月に発表された新型である。プジョー・シトロエン・ジャポンによると、洗練されたスタイリングと高いクオリティを両立させた新しいプレミアムモデル「プジョー308/308SW」を、全国の正規販売店網である「プジョー・ディーラーネットワーク」にて、2014年11月5日から発売するとしている。

 新型308(ハッチバック)と308SWは「クラスを超えた完成度」をコンセプトに設定し、デザインや質感、利便性、テクノロジーを高いレベルで調和させたモデルとして誕生した。その高い性能や品質はヨーロッパで高く評価され、新型308は今年3月のジュネーブ・モーターショーにおいて、欧州22カ国のジャーナリストが選ぶ「ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。これまで発売以来、308シリーズは欧州を中心に14万台を超える販売台数を記録している。

 日本国内市場向けに、プジョー308はハッチバック(HB)とSWの2車種で、あわせて5モデルを用意する。ハッチバックではエントリーモデルの308Premium(プレミアム)、Allure(アリュール)、そして電動サンシェード付パノラミックガラスルーフを装備したCielo(シエロ)をラインアップ。そしてSWにはPremiumとCieloを揃えた。

 新型プジョー308/308 SWは独特の流麗さと革新的なデザインで、これまでにない新しさと力強さを両立している。エクステリアは新しい世代を指し示す都会的で上品なフロントおよびリアのデザインが、従来のやや無理があったアグレッシブな造形を排除し、従来モデルと明確に異なるクリーンな印象を与えるモデルとなった。

 308のボディサイズは、従来の308(HB)に対し、全長×全幅×全高ともにダウンサイジングした。全長×全幅×全高は4253×1804×1457mm、ホイールベースは2620mm。ただ、SWは全長を85mm拡大させ4585nnとなり、スタイリッシュながらステーションワゴンとしての機能性を向上させた。従来型のSWが持っていた「ワゴンなのかミニバンなのか分からない」中途半端な雰囲気は消滅したといえる。

 308ではPSAグループが新たに開発した次世代モジュラー型プラットフォーム「EMP2(Efficient Modular Platform2)」を採用。高張力鋼板をはじめ、アルミや複合素材を使用することにより、従来に比べ70kg軽量化した。新開発のボディと相まって軽やかでパワフルなドライブを実現。加えて、パドルシフトのマニュアルモードを操作すれば、低重心化によるダイレクトな走行感覚とプジョー伝統の“猫足”を堪能できる。

 軽量で環境に優しく新しいパワーユニットは、ダウンサイジングした1.2リッター3気筒エンジン。高圧燃料噴射により直噴化したユニットPure Techターボ付きエンジン。最高出力は130ps/5500rpm、最大トルク23.5kg.m(230Nm)/1750rpm。低回転域で太いトルクを発生する扱いやすい特性だ。第3世代の6速オートマチックと組み合わせてEURO 6に適合。全車にパドルシフトが備わりスムーズでダイレクト、レスポンスのいい運動性能を実現した。加えて、高い燃焼効率と低速域からの太いトルク、CO2排出量の低減を実現した。さらに、ストップ&スタートシステムを搭載し、市街地での燃費向上にも貢献する。

 車両価格は308(HB車)が、279.0万円から339.0万円。308SWが299.0万円から339.0万円。ボディカラーは全7色、308Cieloにオプション設定の前席シートヒーター付きの本革インテリアは、30万円のエクストラチャージが必要だ。すべてが新しいプジョー308シリーズは、欧州に遅れること約半年、冒頭で触れたように「ようやく」日本にやって来る。このタイムラグの解消が今後の課題となろうか。(編集担当:吉田恒)