危険ドラッグ撲滅へ 17日衆院委員会で質疑

2014年10月13日 10:09

 危険ドラッグに対する参考人質疑や一般質疑が17日、衆院厚生労働委員会で行われる。危険ドラッグについては今月10日に薬事法の一部改正法案(危険ドラッグ禁止法案)が民主など全野党共同で衆院に提出された。

 危険ドラッグの多くは薬事法の指定薬物でない原材料を使い、「合法ドラッグ」や「合法ハーブ」などとして販売されている。「指定薬物」にするには成分や化学式の特定が必要で、現況では指定薬物にするころには新たな品が出回るという「いたちごっこ」になっている。

 このため、提出された法案では「成分や化学式が特定されなくても、毒性のある蓋然性が高ければ危険薬物として規制できるようにする」。

 民主党の山井和則衆院議員は法改正により、簡易に短期間で毒性判定ができ、成分が特定されなくても危険ドラッグはすべて違法となるため、合法ドラッグ、合法ハーブとして販売できなくなるとしている。

 民主党の海江田万里代表は党の対策本部会合で「一刻も早く法律的な整備をし、(合法ドラッグなどと称されるものが)違法だということを明確にしなければいけない。与党もぜひ、一日も早くこの法律の成案に向けて協力頂きたい」と与野党こえて薬事法改正を早期に行う必要を強調した。(編集担当:森高龍二)