安倍総裁 政調会長に同じ価値共有の高市氏起用

2012年12月25日 18:14

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自民党の安倍晋三総裁は25日、党の役員人事で、副総裁に高村正彦氏、幹事長に石破茂氏の留任を決めるとともに、総務会長に野田聖子氏、政調会長に高市早苗氏、選挙対策委員長に河村建夫氏を起用することにした。

 自民党の安倍晋三総裁は25日、党の役員人事で、副総裁に高村正彦氏、幹事長に石破茂氏の留任を決めるとともに、総務会長に野田聖子氏、政調会長に高市早苗氏、選挙対策委員長に河村建夫氏を起用することにした。臨時総務会で承認された。

 このほか、幹事長代行に細田博之氏、国会対策委員長に鴨下一郎氏、広報本部長に小池百合子氏を決めた。

 石破氏の幹事長留任は来夏の参議院選挙を睨んだ対応。一方、政調会長に就任の高市衆議院議員はコラム(今年9月)で自身が幼いころに両親から教育勅語を繰り返し教えられたことを紹介し、「現代においても尊重するべき正しい価値観です」と自身の受けとめを紹介。

 そのうえで、「国家社会の中に於ける家族の責任をより分かり易く示した家族基本法案を考案中」とし、思想的には安倍総裁と価値観を共有している議員のひとりといえる。

 教育の右傾化を田中眞紀子文部科学大臣は懸念していたが、政権与党の政調会長が安倍総裁と同様のラインで「美しく強い日本創造のために、必要な法整備に全てを賭ける覚悟」としていることから、教育改革を大きな柱の一つに掲げる安倍政権の下で教育行政関係の法案にも関心が寄せられることになりそう。(編集担当:森高龍二)