9月に発売されたiPhone6シリーズが好調だ。株式会社BCNの調査では、「iPhone6」「iPhone 6 Plus」の累計販売台数は、発売わずか1ヶ月で、昨年発売の「iPhone 5s」「5c」、一昨年発売の「iPhone 5」の同期間の累計販売台数を上回り、過去最大となった。
一方で消費者の間では、次々と新モデルが発売されるスマホに対し、やや冷めた見方もある。MMD研究所が、スマホを持つ20歳以上の男女を対象に「毎年発表されるスマートフォンに対して予想を超える『驚き』を感じていますか?」と尋ねたところ、半数(50%)が、「過去に比べると驚きを感じなくなった」と回答した。新モデルの発売が相次ぎ、少しずつ目新しさは薄れている。「過去と比べて驚きを感じるようになった」は3%、「過去よりも現在の方が驚きを感じている」は12.5%と少数派だった。また19.8%は「過去も現在も驚きをあまり感じたことはない」と回答した。
調査は今年10月17日~10月19日にかけて、スマホを持つ20歳以上の男女1251人に実施した。方法はウェブアンケート。半数が「新発売のスマホに予想を超える驚きを感じなくなった」と回答しているものの、スマホの今後の進化については、「大いに期待している」が20.2%、「期待している」が45.4%と、合わせて65.6%の人が、何らかの期待をしていた。新モデルへの感動は以前ほどではないが、新たな機能に期待はしたい。スマホに対する消費者の「ハードル」が上がっているとも受け取れる結果だ。
今後のスマホに「あったらいいな」と思う機能を尋ねたところ、トップは「1ヶ月充電不要なバッテリー」(52.4%)、「歩いていると自動で充電されている」(38%)、「充電する際にケーブルが不要」(37.6%)など、充電に関することが上位を占めた。次いで、「ダウンロードスピードの速さ」 や「CPU処理能力が高いこと」と続き、快適に動作することが重要な指標となっている。
一方、今後のスマホに「無くても良いな」と思うものを尋ねたところ、最多は「おサイフケータイ」で23.2%。次いで「ワンセグ・フルセグ」(19.7%)、「ビデオ通話」(16.9%)となった。街ではよく、スマホでワンセグやフルセグを楽しむ人を見かけるが、5人に1人は「必要ない」と考えているようだ。(編集担当:北条かや)