中国公船による尖閣諸島周辺の領海内への侵入を受け、佐々江賢一郎外務事務次官は程永華(てい・えいか)駐日中国大使を外務省に呼び「我が国領海に侵入し、尖閣諸島の領有権に関する独自の主張を行う事態は非常に深刻で、このような航行は国際法上認められた無害通航とはみなしえず、我が国として容認できない。強く抗議する」と申し入れを行うとともに「再発防止を強く求めた」。
外務省によると程永華大使からは「佐々江次官からの申入れは本国に報告する」としたが「尖閣諸島の領有権に関する中国独自の主張の表明が行われ、外交ルートにおける意思疎通の重要性について言及があった」という。このため、「改めて尖閣諸島に関する日本の基本的立場に言及した上で、中国側に対して再発しないよう求めた」。
これは11日早朝に中国公船「漁政202」「漁政204」「漁政35001」が尖閣諸島周辺の領海内に侵入したことを受けてのもの。(編集担当:森高龍二)