育児中の女性は、子供と2人だけの生活の中で、孤独を深めてしまうこともある。ミキハウス子育て総研が、全国の母親らにアンケートを取ったところ、子育て中に「孤独感を感じたことがある」人は53.2%と、過半数にのぼった。「孤独感を感じたことはない」は32.5%だった。
ミキハウス子育て総研では、ママ・パパにとって「はじめての子育て」を応援する情報サイト、「ハッピー・ノート ドットコム」を運営している。今回は会員495人を対象に、「育児中の孤独感や、その対処法」について尋ねた。「どんな時に孤独感を感じるか」複数回答で聞いたところ、63.7%の母親が、「子どもと自分だけで家にいる時」と回答。次いで、「公園などで話し相手がいない」(29.0%)、「パパが協力的でない」(23.7%)などとなっている。
子供と2人きりでいるときはもちろん、外出先で他の子連れの母親たちが楽しそうにしているのを見た時や、夫が育児に関心をもってくれていないと感じた時に、孤独感は強まるようだ。母親たちからは、その他、「子供を必要以上に叱ってしまった時」や、「子育てを実の親から否定されたとき」、「行動範囲が狭くなった時」などの回答が寄せられた。一方で、「子供に構い過ぎて、いざ手が離れるとぽっかりと孤独を感じる」との声もあった。
調査では、「育児の孤独感を感じたことはない」人も32.5%と、3人に1人いた。その理由(複数回答)で最も多かったのは、「親が支えてくれる」で64.0%。次いで、「パパが協力的で話を聞いてくれる」(51.3%)となった。「両親」の支えは、「夫」よりも約13ポイント高くなっている。幼い子供を育てる母親にとって、育児の大先輩である親は、夫よりも頼りになるということだろうか。また、「仕事をしている、自分の時間があるから孤独を感じない」という人も42.0%いた。社会との接点があれば、孤独を感じずにすむのだろう。一方で、「育児が性にあっているから」という人も20.0%と、5人に1人いる。母親たちからは、「一番の味方が子どもだと思えば孤独ではないという感じでしょうか。もちろん子どもにとっても自分は味方でいたい」などの声が寄せられた。(編集担当:北条かや)