衆院総選挙が2日公示され、自民党の安倍晋三総裁は全国遊説の第一声を福島県で行った。
安倍総裁は「福島の復興なくして日本の再生はない。この基本姿勢の下に復興に取り組んできた。道半ばだが必ず加速させたい。そして、選挙戦に勝利することが日本再生を前に進めていくことにつながる」と訴えて支持を求めた。
安倍総理は「復興を進めていくためには経済を強くしなければならない」とアベノミクスの更なる推進が必要だとした。そして「15年間苦しんだデフレから脱却するチャンスをようやくつかんだ。このチャンスを手放すわけにはいかない」とし、「再びこの国が世界の真ん中で輝く国に」とアベノミクスと安倍政権が取り組む政策への理解を求めた。
安倍総裁は(1)経済再生・財政再建(2)地方創生・女性活躍推進(3)暮らしの安全・安心、教育再生(4)地球儀を俯瞰した積極的平和外交(5)政治・行政改革(6)憲法改正を柱に、政策を示している。
また、自民党は声明を発表。声明は「終わらないデフレやマイナス成長、行き過ぎた円高等により、日本経済は危機に瀕していた。強い経済を取り戻せ。これこそが国民の声と信じ、今日までの2年間、三本の矢の経済政策を全力で進めてきた」とし「雇用は100万人以上増え、賃金も今年の春は過去15年間で最高の伸びを実現する等、経済の好循環がしっかり生まれ始めてきた。ようやく掴んだデフレ脱却のチャンスを確実なものとするために、消費税10%への引き上げを18か月延期し、好循環の流れを止めることなく全国津々浦々へ広げ、国民生活を豊かにしていかなければなりません。景気回復へはこの道しかありません」と強調している。(編集担当:森高龍二)