玄葉光一郎外務大臣は集団的自衛権についての考えについて6日、記者団から聞かれ「野田内閣として、現時点では、これまでの日本国政府の解釈を変えていないということだと思う」と語り、集団的自衛権の行使については憲法上認められないとする政府の見解を野田内閣が踏襲していることを示した。
そのうえで、玄葉外相は「集団的自衛権の問題について、強い問題意識を持っている」と付け加えた。大臣は日米同盟の深化を進めるなかで、より現実的な視点での対応の必要について考えるべきではないかとの思いを覗かせた。
玄葉外務大臣は記者団から「国家戦略会議のフロンティア分科会が政府に提出する報告書の中で、集団的自衛権を容認するべきであるという記述が盛り込まれるということだが、大臣としては、現時点で集団的自衛権についてどう考えているか」と質されて答えた。(編集担当:森高龍二)