厚生労働省は5日、平成23年度(23年4月分から24年3月分)の国民年金保険料の納付状況をまとめた。納付率は58.6%と前年度に比べ0.7ポイント下がった。
下がったことについて「納付率の高い高年齢者の割合が低下した。市場化テストの対策が十分な効果をあげられなかった。第3号被保険者不整合記録問題への対応などが考えられる」と説明している。
同省では「平成23年所得に基づく免除勧奨対象者らについて、平成25年夏までに、少なくともその半数を免除や納付に結びつけ」収納対策を徹底したいとしている。
同省によると今年3月現在、平成22年4月から2年間保険料が未納になっている人は320万人。全額免除者らは568万人。保険料納付者は1015万人になっている。(編集担当:森高龍二)