ホンダが熊本県内でEVなどを使った観光レンタカーの実証実験を開始

2012年07月06日 11:00

 ホンダが、熊本県とニッポンレンタカーやANA と共同で、阿蘇地区を中心とした熊本県内でEVおよびプラグインハイブリッド車を使った観光レンタカーの実証実験を開始すると発表。阿蘇くまもと空港発着に限定したパッケージプランで、次世代パーソナルモビリティー実証実験車レンタカーは無料のオプション、7月6日から予約を開始する。

 この取り組みは、熊本県とHondaが2010年に締結した「次世代パーソナルモビリティーの実証実験に関する包括協定」に基づくもの。新たに観光レンタカー分野においてニッポンレンタカーとANAが加わり、ANAホームページで限定販売されているWeb専用旅行商品「旅作」のプランにて、実証実験車のモニターを募集するという。

 旅行期間は一泊二日から三泊四日まで、出発日は2012年9月1日から2012年11月29日までとなっており、ニッポンレンタカー熊本空港営業所で実証実験車をレンタルすると同時に、EVおよびプラグインハイブリッド車専用のインターナビソフトを体験し、車両貸し出し時と返却時にアンケートの提出が必要となる。この結果は、経済産業省が進める、EV・プラグインハイブリッド車の普及のためのモデル事業「EV・pHVタウン構想」の実現と熊本・阿蘇地域観光開発に活用される。

 充電設備が設置された住宅が発売されるなど、EV普及に向けた動きが加速している。しかし、消費者の懸念は走行可能距離にもあり、充電設備が整ったとしても頻繁に充電が必要となれば、普及が加速するとは言えない状況にある。そこで注目を集めるプラグインハイブリッド車であるが、プラグインハイブリッド車のレンタルは2012年10月上旬からであり、実施期間も短いものである。本実証実験がどういった結果を見せるのか、注目に値するのではないだろうか。