中谷元・防衛大臣は15日夕の記者会見で、沖縄・普天間基地に代わる名護市辺野古への施設建設のためのボーリング調査再開で桟橋設置に地元民の反対行動が激しさを増していることへの受け止めについて「この目的は何かというと、普天間基地の移設なのです。もう17年ぐらいの経緯がある中で、いろいろなことがありましたが、なぜ沖縄に米軍基地が、また海兵隊が必要かと言うと、東アジアの安全性・安定性を鑑みて必要であるということと、沖縄の負担軽減ということで、非常に基地の所在のところが危険だということがあり、辺野古に移転するのが唯一の手段だと。できるだけ早く、これを進めていきたいと思っているので、作業を粛々と進めていくということが大事だと思っている」と強調した。
また、翁長沖縄県知事との会談については「いずれかの段階で、お会いしなければならないと思っておりますけれども、この点については政府部内でよく調整をしてまいりたい」と語り、政府として調整を踏んでからでなければ会談はできないとの考えを示した。
一方、佐賀空港へのオスプレイ配備についても、山口祥義佐賀県知事が「全くオスプレイの配備については白紙である」「さきの県政をそのまま踏襲するものではない」としていることについて「今までの経緯とか、また背景も、知事として把握をしていただき、防衛省としては佐賀空港に航空部隊の配置をしたいと考えているので説明をして理解を頂きたいと思っている」と述べ、説明して理解を得たい考えを示した。(編集担当:森高龍二)