安倍晋三総理は年頭所感を発表した。さきの総選挙での勝利については「自民党が国民からの信任を取り戻したのではなく、民主党政権への失望による民意の結果」との認識の下「緊張感を胸に、誇りある日本を取り戻すために、全身全霊を捧げて取り組む」とした。所感では「誇りある日本を取り戻す」をくり返し発信。安倍総理の政治姿勢が、ここにあることをうかがわせた。
また「経済、外交・安全保障、教育、東北の復興においても、極めて危機的な状況にある」とし「一致団結してこの危機を突破していくことこそわれわれが果たすべき最大の使命」とした。
具体的には経済では「金融政策、財政政策、成長戦略の三本柱でデフレ・円高を克服し、日本経済の再生を図る」とし、外交・安全保障では「日米同盟の絆を回復・強化し、東アジアの平和と安定を確保する。(そして)強い外交力を取り戻したうえで、各国との関係を改善し、領土・領空・領海を守り抜く」と強調。
教育では「高い水準の教育力を取り戻す」とし、東北の復興では「より深く被災地の生活に入り込み、国が責任をもって決断・指示し、被災地のニーズに応え得る復興策の加速化を図る」との姿勢をみせている。(編集担当:森高龍二)