ポルシェ「ケイマンGT4」登場 中古「996GT3」と悩んでみる

2015年02月11日 15:57

画・ポルシェ「ケイマンGT4」登場。中古「996GT3」と悩んでみる

ケイマンGT4は「904GTS」、「911GT1」、「カレラGT」、「918スパイダー」など、ポルシェのミッドシップエンジンスポーツカーの伝統を継承し、最良のドライビングダイナミクスをもたらすモデルとして生まれた。

 ポルシェは「911GT3」のコンポーネントを備えたGTスポーツモデル「ケイマンGT4」の予約受注を開始した。

 ケイマンGT4は「904GTS」、「911GT1」、「カレラGT」、「918スパイダー」など、ポルシェのミッドシップエンジンスポーツカーの伝統を継承し、最良のドライビングダイナミクスをもたらすモデルとして生まれた。日常走行でもサーキット走行でもポルシェのスポーツ性の核となるインテリジェントパフォーマンスが具現化されている。

 ポルシェによると「ポルシェのハイパフォーマンススポーツカーのオーナー5人のうち4人が、サーキット走行を楽しんでいる」そうだ。たしかにこれほどの性能を持った車を燃費重視車ばかりの公道で走らせるなんてもったいなさすぎる。

 しかしサーキットを走るとなるとケイマンGT4を買っておしまいというわけにはいかなくなる。タイヤやオイル、クラッチやブレーキパッド等の交換代、サーキットの年間ライセンス料、走行代、そしてガソリン代と結構大きな支払いが続く。

 例えば車両購入費以外に年間100万円とか200万円を予算化できるなら気にしなくて良いが、ケイマンGT4を買って、でももうお金はないという人はサーキットを走れない。

 そういうのもあって筆者は次期メインマシンは981型「ケイマン」(もちろん中古)にしようと考えている。たしかに「ケイマンGTS」やケイマンGT4が欲しいのだが、それを買うとサーキットを走れなくなる。(GT4登場でSの値が落ちればSでも・・)

 ハイパフォーマンススポーツカーに限らずホンダ<7267>「シビックタイプR」やスバル<7270>「BRZ」等でも、サーキットを走りたいと考えるなら相当お金を余らせておいたほうがいい。サーキットを速く走れる車を買うことは重要だが、1回走って終わりでは悲しい。極端な言い方をすれば100万円あるとして20万円の日産<7201>「シルビアQ’s」を買って80万円残す方が楽しいサーキットライフは送れる。

 さて、ケイマンGT4の話に戻るが、ケイマンGT4のスペックを見ていたら996型911GT3を思い出した。ケイマンはMR、911はRRと駆動方式が違うが馬力や重量が似ているのだ。もしケイマンGT4を買ってサーキット行こうと考えていたけど予算不足だなと感じた人は996型911GT3の中古を考えてみるのも良いと思う。700万円くらいで買える。300~400万円も残ればかなり楽しく走れるだろう。筆者はMRが好きなのでケイマン一択だが。ちなみにケイマンGT4の価格は1064万円。(編集担当:久保田雄城)