大型株中心に売られて日経平均6日ぶり下落

2013年01月07日 20:21

EN-re4_01

大型株中心に売られて日経平均6日ぶり下落

 4日発表されたアメリカの12月の雇用統計は、失業率は7.8%で横ばいでも非農業部門雇用者数は前月比15万5000人増加し雇用状況は順調に回復中。それを好感して4日のNYダウは43ドル上げた。為替レートはドル円が88円台前半、ユーロ円が115円前半でドルもユーロも高く、それを受けて7日の東京市場は55.58円高の10743.69円と日経平均は10700円台に乗せて始まったが、午前9時15分頃に急落し、終日おおむねマイナス圏で推移した。後場は為替がドル円87円台後半、ユーロ円114円台半ばと円高に振れてアジア株も軟調だったため終値は10600円を割り込み、89.10円安の10599.01円と、6日ぶりに下げて終わった。

 商いは35億株、1兆8361円と相変わらず活況だが、日経平均は始値が一番高い「寄り天」でズルズル下げた。日経平均の225銘柄では52対168で値下がり銘柄のほうが多いが、東証1部全体では小型株が買われて838対763で値上がり銘柄のほうが多い「ねじれ現象」が発生し、日経平均先物の売りが多かったことを裏付ける。その要因として考えられるのが大型日本株投信の繰上償還に伴う「償還売り」で、昨年8月20日に設定された「野村日本株投信(豪ドル投資型)1208」がすでに基準価額1万2000円の繰上償還ラインをオーバーし、安定運用に切り替える償還準備に入っている。純資産総額が1030億円もあり、その多くは日経平均先物という。

 買われた業種は上から小売、サービス、食品、海運、医薬品と内需ディフェンシブ系中心。新聞に補正予算の規模は10兆円ではなく12兆円、公共事業は5~6兆円規模などの観測記事が出て、大成建設<1801>、大林組<1802>、鹿島<1812>、熊谷組<1861>、ハザマ<1719>などゼネコン株がゾロゾロと昨年来高値を更新した。長谷工<1808>も新高値で売買高3位に入っている。東京ベイエリア含み資産銘柄の東京都競馬<9672>が値上がり率7位に入り、よみうりランド<9671>、ケイヒン<9312>も揃って上昇した。

 年末好調だった証券は値下がり業種のほうのトップになり、26円安の野村HD<8604>は13連騰でストップ。電力も電機も不調で、自動車は12月の国内新車販売台数が前年同月比マイナス3.4%と発表され、トヨタ<7203>もホンダ<7267>も日産<7201>も、日経新聞でブラジル新工場の生産能力引き上げが報じられたマツダ<7261>も、全て下げた。

 朝方、銀行に現金など流動性の高い資産の保有を義務づける制度の全面導入が2015年から4年先送りされるニュースが伝わったが、銀行株はふるわず三菱UFJ<8306>、みずほ<8411>、三井住友FG<8316>は連れ安した。波乱を見せたのがノンバンクで、売買代金1位のオリコ<8585>は最高39円高をつけながら32円安で引け、値下がり率3位。2位のアイフル<8515>は最高58円高をつけながら10円安で引けた。どちらも1月から規制緩和されたばかりの信用取引が膨らんで値動きが荒くなったとみられる。

 未成年者に過大請求をしたと報じられたグリー<3632>はなぜか54円高。DeNA<2432>も102円高と買われた。昨年5月7日の「コンプガチャ暴落」が再現するかと思われたが、市場は「これでアク抜け」と判断したか。ちなみにコナミ<9766>は29円安。日本取引所G<8697>は65円高と値を戻した。

 今日の主役はファーストリテイリング<9983>。12月は冬将軍の早い到来に助けられて「ヒートテック」など冬物が好調で、国内ユニクロ既存店売上高が前年同月比4.5%増と発表され、値がさ株が軒並み下落する中で610円高と活発に買いを集めた。日経平均寄与度は+24円だったが、ファナック<6954>の-25円、ソフトバンク<9984>の-7円の穴を埋められなかった。(編集担当:寺尾淳)