「ハリポタ」人気によりUSJ入場者が過去最多更新

2015年02月23日 08:08

 株式会社ユー・エス・ジェイ<2142>は、大阪市にあるアメリカ映画のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」が、開業初年度の2001年度に記録した年間入場者数最高記録を更新したとの発表を行った。14年7月に開業した人気映画の「ハリー・ポッター」エリアが人気を博したことや、人気アニメの「進撃の巨人」を題材としたアトラクションや、ゾンビが園内に出現する期間限定のイベントなど、ハリウッド映画だけにこだわらない運営方針への転換が功を奏した形だ。

 株式会社ユー・エス・ジェイは20日、運営するテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の14年度の入場者数が、これまでの年間最多であった開業初年度の01年度の約1102万9000人を突破したと発表。年間入場者数最高記録を更新するのは13年ぶりのこととなる。また14年度の年間入場者数については1200万人も視野に入っているとのこと。

 14年7月に開業した新エリア「ハリー・ポッター」の人気により、13年度には関西地域以外の入場者数が全体の約3割程度だったものが、今年度は5割を超える見通しで、これまで課題とされていた関西地域からの集客に頼る構造からの脱却を果たしつつある。また12年にはスヌーピーやハローキティなどのキャラクターの乗り物がある「ユニバーサル・ワンダーランド」をオープン。それにより弱点であった家族連れの客を呼び寄せることにも成功した。

 さらには1月より人気アニメの「進撃の巨人」や「エヴァンゲリオン」、そして人気ゲームの「バイオハザード」などを題材として期間限定イベントを開催し、さらにはJR西日本<9021>と手を組んで「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の入場券と新幹線乗車券をセットにした切符を販売するなど、集客のために実施した様々な施策が功を奏した形となった。

 そして年間入場者数最高記録を更新した20日午前には、スヌーピーやハローキティ、また「セサミストリート」のエルモなどのキャラクターらにより、入場者との記念撮影が行われた。(編集担当:滝川幸平)