ドライコンディションのポルトガルGP決勝は、ケーシー・ストーナー(ホンダ)がスペインに続き、2戦連続で優勝を飾り、ポイントでも今季初めてトップに立った。
ヨーロッパラウンドの2戦目はポルトガルのエストリル・サーキット。気温17度、路面温度35度、湿度59%の中、今季初のポールスタートのストーナー、セカンドローの4位スタートにはなったが、2戦終えた所でのポイントリーダー、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)らの走りに注目が集まった。
混戦も予想されたスタート、ホールショットはロケットスタートのダニ・ペドロサ(ホンダ)だったが、直後にバランスを失い、ストーナーにトップを奪い返される。その状況を見逃さずに、前に出たロレンソが2位、ペドロサ3位の位置へと変わった。ストーナーは2位以下を引き離しにかかり、序盤から差を広げる走りを見せていたが、12周目にはロレンソが0.130秒差にまで迫り、トップ争いは熾烈になるかと思われたが、中盤以降も安定した走りを見せるストーナーがそのままチェッカーを受けた。
2位にはロレンソ、3位はペドロサが入り、表彰台は前戦のスペインGPと同じ結果となった。4位にはアンドレア・ドビツィオーゾ、5位にはカル・クラッチローの好調モンスター・ヤマハ・テック3勢が入り、今季予選最高グリッドのバレンティノ・ロッシ(ドゥカティ)は7位に入り、決勝でも7位に入りベストリザルトを残した。
第4戦フランスGPはル・マンにて、5月20日に決勝が行われる。(編集担当:加藤隆文)