マニラで巨大プロジェクトが進行。国際ブランドホテルが続々と進出

2015年04月10日 11:33

 フィリピンの首都マニラのウォーターフロント地区に2月2日、大型カジノ「シティ・オブ・ドリームズ・マニラ(CDM)」が開業した。これに合わせて、米国などで高級日本食店を展開する松久信幸氏やハリウッド俳優のロバート・デ・ニーロ氏が出資する「ノブ・ホテル」がCDMに進出した。CDMには、「ノブ・ホテル」とともに、「クラウン」と「ハイアット」が進出した。

 現在、マニラでは巨大プロジェクト「エンターテインメント・シティ・マニラ」が進められている。ウォーターフロント地区に、マカオやラスベガス級の複合リゾート施設を建設するという壮大な計画で、2013年3月にはその第一弾として「ソレア・リゾート&カジノ」がオープンした。CDMはその第二弾。フィリピン娯楽賭博公社は、プロジェクトの進行によって、今後10年間で同国の年間のギャンブル収入はラスベガスを超えると予測している。

 さらにいま、ウォーターフロント地区では、第三弾として「Bayshore City Resorts World」の建設が進んでいる。これに合わせて、ホテルオークラは、2018年に「Bayshore City」に進出する計画だ。総客室数380室の規模で、統合型リゾートの「賑やかさ」と同ホテルならではの「和のおもてなし」を融合させるという。ウォーターフロント地区とビジネス街マカティ地区を結ぶ高速道路も計画されている。

 このウォーターフロント地区では、2006年にフィリピン最大のスーパーマーケットチェーンのシューマートが巨大モール「Mall of Asia」をオープンしている。その隣接地域に、コンラッド・ホテルが今年開業する予定だ。

 日本、フィリピン間の航空路線は14年3月から、新たに羽田─マニラ路線が導入された。これを機に、フィリピン政府観光省は今年を「フィリピン観光年」と位置づけ、日本人観光客の拡大を目指している。(編集担当:久保田雄城)