20日はアメリカの3月のシカゴ連銀全米活動指数、21日はドイツの4月のZEW景況感指数、3月の北米半導体製造装置BBレシオ、22日はアメリカの3月のFHFA住宅価格指数、3月の中古住宅販売件数、ユーロ圏の4月の消費者信頼感指数、23日は中国の4月のHSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値、フランス、ドイツ、ユーロ圏の4月の購買担当者景気指数(PMI)速報値、英国の3月の小売売上高、アメリカの4月のマークイット製造業購買担当者景気指数(PMI)、3月の新築住宅販売件数、24日はドイツの4月のIFO企業景況感指数、アメリカの3月の耐久財受注が、それぞれ発表される。
22日にトルコが政策金利を発表する。24日にアップルが「Apple Watch」を発売する。24~27日にマレーシアのクアラルンプールでASEANサミットが開かれる。
アメリカ主要企業の1~3月決算はピークが続く。20日にハリバートン、モルガン・スタンレー、IBM、21日にユナイテッド・テクノロジーズ、アンダーアーマー、ベライゾン、ヤフー、VMウェア、トラベラーズ、インテューイティブ・サージカル、ヤム・ブランズ、デュポン、22日にボーイング、マクドナルド、D.R.ホートン、コカ・コーラ、クアルコム、イーベイ、AT&T、フェイスブック、テキサス・インスツルメンツ、23日にマイクロソフト、ダウ・ケミカル、P&G、フリーポート・マクモラン、パルト・グループ、スターバックス、ニューモント・マイニング、3M、キャタピラー、ニューコア、GM、グーグル、アマゾンが発表する予定。
10日にタッチした日経平均2万円と、20008円の「まぼろしのSQ」は、離れていくばかり。追えば追うほど、逃げていくまぼろし。やはりあの出来事は春の蜃気楼、「つくられた2万円」だったのか? 前週はTOPIXが週間で0.85ポイント、0.05%の下落と健闘しただけに、254円安で1.28%も下落した日経平均の軟調ぶりが際立っていた。
日経平均寄与度が大きい銘柄の前々週と前週の週間騰落を比較すると、「御三家」はファーストリテイリング<9983>が2090円高(年初来高値更新)から1940円安、ファナック<6954>が570円高から1495円安、〃準御三家〃の京セラ<6971>が465円高(年初来高値更新)から257円安、エーザイ<4523>が111円高から125円安だった。御三家はソフトバンク<9984>だけが元気で246円高に続き453円高(年初来高値更新)。それだけでも、10日の2万円タッチと前週の日経平均の不振ぶりの説明ができそうだ。
アメリカでマクロ経済指標の悪化が相次いで利上げ時期が遠のく観測が有力になったことや、IMFやフィッシャーFRB副議長のドル高牽制コメントもあり、前週の為替のドル円は120円になかなか戻れない円高傾向で、それも株価の頭を抑えていた。業種別では原油先物市場が持ち直して日米ともエネルギーセクターは好調だったが、前々週に強気の今期見通しで盛り上がった小売セクターや、同時に買われていた食料品セクターが一転、不振に陥って株価の足を引っ張っていた。
もっとも、「2万円まつり」の騒ぎから1週間が経過し、その間に2万円から350円近くも下落すれば、テクニカル指標は下から追いついてくる。日経平均の17日終値19652.88円のテクニカルポジションは5日移動平均の19844円よりも下になった。25日移動平均は71円下の19581円で、ちょっと手を伸ばせば届きそうな距離。25日移動平均乖離率は+0.4%まで縮まった。75日移動平均は18459円で、このところ日足一目均衡表の「雲」(17964~18683円)に包まれて上昇している。今週の雲は下限が18036円から18079円へ、上限が18771円から18893円へ上昇する。雲は来週には19000円台にかかるが、75日移動平均線とともに下支えのクッションになるか? 200日移動平均線は16954円。